地下の光。

公演は終わりました。

もつれは解けません。

傷が痛んで仕方ないのです。






狂気を演じるうちに

沁み込んだのでしょうか。

心地よいけれど

できれば待って欲しかったと思います。

まだ目を覚ますには早いのです。

けれど眠り続けるには時間が無いのです。

一瞬で消えました。

そして

また灯りました。






どうして何度も

嘘を吐かせるのでしょう。

閉じていれば罪も無いのに

開けば途端に触手を伸ばします。

どうせなら全て冒せばよいと思います。

私を残したまま殺そうとするから

こんなにも歪になってしまうのです。







私のパーツはばらばらにして

全てガラス瓶に入れればよいのです。

一つずつ壊しては

一つずつ水に滑らせて

一つずつ溶かしてゆけばいい。

ただ砕けたガラスだけが残り

誰かがずっと踏み続けるのです。

その足に埋まって

血を飲めたら幸せだと思います。






口元が歪むのは

きっと

うれしいからなのです。

その他に理由など要らないのです。






私を

眠らせてください。