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インド学を学ぶ院生(だった人)が日々の出来事を書く日記です。ちなみに、インドに行ったことはありません。
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某業者(A)に某契約の件で電話したときのこと。






私「申請結果はいつごろ分かるのでしょうか」

A担当者「そうですねー、結果が“でししだい”こちらから連絡を差し上げるというかたちで・・・」








・・・でししだい?

・・・でししだい。









おそらく「(結果が)出次第」と「(結果を)出し次第」が混ざってしまったのでしょう。

仮に意味をとると、(自然と)「出る」と(意図的に)「出す」の中間になりそうです。

日本語としては聞きなれない言葉ですが、

例の「結果」はAとは別の業者(B)が出し、Aはそれを私に伝えるだけなので、

あながち間違いでもないのかなぁ、と思ったり。

いやいや、それなら「(結果がBによって)出され次第」と言えばいいじゃないか、

とも思ったり。








ここで思い出すのは某雑誌の某記事のことです。

筆者は某局のアナウンサーの言葉遣い(若者が好んで使う或る言葉を使用した)に憤慨し、

局に対してクレームをつけたそうです。

その後アナウンサーの言葉遣いは正され、筆者は大変満足した、とのことでした。








筆者が掲げるのは所謂「正しい日本語」というもので、

筆者はそれが歪められることに危機感(むしろ不快感)を感じ、それを何としても守らねばならない、と考えていらっしゃるようです。

ただ、古い時代の言語を勉強していると

「同一言語の変遷は必然である」という事実に直面するわけで、

私はその筆者の言う「正しい日本語」論に疑問を抱かざるを得ません。










言語には必ずその話者がいる(或いは「いた」)わけですが、

彼らの生活や習慣等々は年月とともに徐々に変化していきます。

その中で特定の語彙やその用法が不必要になり消滅したり、

また新たに必要になった語彙やその用法が現れることも当然考えられます。

現在我々の使っている日本語もそのような変化を経て形成されてきたわけで、

一定の文法等は教科書にも示されているでしょうが、

これらが今後絶対に変化しないとは誰も言い切れません。

また、各種方言を考慮に入れれば、彼らの指す「日本語」の範囲から検討しなければならなくなります。

例の筆者(達)にとって、「正しい日本語」とは「正しいと思っている日本語」「正しくあってほしい日本語」なのでしょうか。

だとしたら、それは「最近の若いもんは」論となんら変わりません。











「正しい」の暴力性と脆弱性――。










他の言葉に影響されて、その言葉の本来の形が歪められるという現象はよくあることですしね・・・・

って、これはこっちの話か。

うーん(悩)。
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無題
興味深いお話です。

何が「正しい」のかを決めることは難しい。

正統であるということは
実にあいまいで
常に自分を悩ませるものです。

あるべき姿などないのかもしれません。
しかしあるべき姿に向けて
生きる自分がいます。

永遠の問題のように思えます。
2008 . 09 . 11(Thu)00:55:18 編集
無題


「正しい」の対極に「正しくない(或いは「悪」)」を置くという二項対立の構図は大変理解しやすく、

また「正しい」側に置かれた人間の支持・共感を得やすい(この構図を掲げるのは常に「正しい」側)。

しかし、この構図が飽くまで仮想的な全体としての「正しい」/「正しくない」によって構成され、

また基準としての「正しい」/「正しくない」が客観的で確実な根拠を持たない以上、

「正しい」は独りよがりで脆弱な自己正当化の道具でしかありえない。

・・・ということが言いたかったんです。




個人の生き方について「正しい」を使うことは難しいことだと思います。

一つだけ確かなのは、個々人の生き方に対する判断は他人によって下されるものではない、ということです。




かく言う私も、自分の「あるべき姿」を模索する若者の一人。

道は長い・・・
うた 2008 . 09 . 11(Thu)11:57:11 編集
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